【成年後見人としてはじめてやるべき仕事①】

後見人
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今回は、後見人が行うはじめての仕事について見ていきます。

​後見人に選任された最初の1ヶ月は特に、調査したり財産目録を作ったり等、後見人がすべき重要な仕事が多くなります。

これは、法定後見人と任意後見人どちらも当てはまる内容です。

以下、2種類の後見人を合わせて「成年後見人」と表記します。それでは詳しく見ていきましょう。

​​​​​​●登記事項証明書の取得(後見人の身分を証明するもの)
成年後見人は、金融機関に届け出などで提示する必要があるため、成年後見人としての身分証明書である「登記事項証明書」の取得が必要です(1通取得につき550円)。
東京法務局後見登録課の窓口や、全国の法務局、地方法務局で受け取れます。

​●金融機関・行政機関への届け出自らが後見人であることを、銀行や証券会社や年金事務所、税務署に届け出ます。
成年後見人の住所に書類送るように依頼できるので、ご本人が書類を間違って捨ててしまうことや、後見人が重要な通知について知らないままでいることを防ぐことができます。

​●収入と支出の把握ご本人の年間、月間の収入と支出額を把握します。
収入は、年金収入や不動産収入のほか、株式の配当金や預貯金利息、預金通帳や領収証などを参考に調査します。
クレジットカードによる決済の明細内容もあわせて調査します。これらについて裁判所に報告する書類を「年間収支予定表」といいます。​

次回に続きます。

中島健祐 桃井心

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